Morton病SYMPTOMS
Morton病とはもーとんびょう
この疾患の主な症状
Moton病は、神経種を伴う総底側趾神経の絞扼神経障害のことを言います。
中年以降の女性に多く、両側例が21%あり、第3趾間(第3趾と第4趾の間)が最も多く、次いで第2趾間(第2趾と第3趾の間)と言われています。
原因と病態
原因は中足骨頭と靭帯や滑液包による圧迫と考えられています。腫瘍ではなく、圧迫にともなう神経の線維化を伴う神経障害と考えられています。
第3趾間はハイヒールなどの影響を最も受けやすいと言われています。
診断
Morton病の症状は歩行時痛や足趾への放散痛(ビリっとした痛み)を認めることがあります。内外側から足を挟むことで症状が誘発されることがあります。(Mulder’s sign陽性)
直接神経周囲に痛み止めの注射をすることで症状が改善するかどうかをチェックすることもあります。
神経腫が腫大すると、単純X線像でも足趾間の開大を認めることがあります。一方神経種が小さい場合はエコー、MRIでも評価が困難となることがあります。
予防と治療
保存治療により、半数が改善すると言われています。
足底板や注射療法などを行います。ただしこれらの治療に抵抗性の症例については手術が必要となることもあります。
引用元: MB Orthop Vol.32(1)、2019「Morton病」
https://www.zenniti.com/f/b/show/b01/1090/zc01/1.html