大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)SYMPTOMS
大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)とはだいたいこつかんこつきゅういんぴんじめんと
この疾患の主な症状
大腿骨がはまっている骨盤(寛骨臼側)、大腿骨側における軽度の骨性変性を背景として、股関節運動中、あるいは運動終点において繰り返し衝突(インピンジメント)が起こることによって、寛骨臼縁の関節唇および軟骨に損傷が生じ、股関節痛、ひいては変形性股関節症を引き起こします。
股関節痛(曲げにくさ)があります。
原因と病態
スポーツ選手に多く、スポーツ活動の頻度やそのレベル、種目が骨形態に及ぼす影響が報告されている。
診断
前方インピンジメントテスト(股関節屈曲および内旋での疼痛の誘発を評価)
股関節屈曲内旋角度の低下などで診断を行う。
画像検査ではX線で大腿骨の形状異常の有無を評価する。
予防と治療
保存療法でエビデンスレベルが高い報告(これをすれば劇的に疼痛が改善する方法)は少ないです。疼痛のある動作を避けると同時に骨盤帯の筋力強化、股関節可動域改善、体幹トレーニングなどの運動療法を行っています。
保存治療で難治例については鏡視下手術の良好な成績が報告されています。
引用元: Monthly Book Orthopaedics「大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)」
https://www.zenniti.com/f/b/show/b01/1022/zc01/1.html