ジャンパー膝、腸脛靭帯炎、鷲足炎SYMPTOMS
ジャンパー膝、腸脛靭帯炎、鷲足炎とはじゃんぱーひざ、ちょうけいじんたいえん、がそくえん
この疾患の主な症状
スポーツ選手に多くみられる靭帯や腱の付着部で起こる炎症です。
ジャンパー膝
大腿四頭筋の膝蓋骨付着部、膝蓋骨と脛骨を結ぶ膝蓋腱の膝蓋骨付着部での炎症
腸脛靭帯炎
ランナーなどに多く見られる大腿外側を走行する腸脛靭帯の膝近傍での炎症
鵞足炎
大腿内側から脛骨内側に走行するハムストリングスの付着部(鵞足)での炎症
原因と病態
症状
各疾患でスポーツ中やスポーツ後に上記部位に疼痛を認めます。増悪すると発赤や熱感、腫れを認めることがあります。
原因
原因はスポーツ活動などによる繰り返しの負荷で発症します。力学的に脆弱な部分に発生し、小児では膝蓋骨や脛骨粗面の骨端核で起こるのに対し、成人では腱骨移行部が病変部となることが多いです。
診断
レントゲンでは分からないことが多く、エコー検査が有用です。MRIを施行することもあります。
予防と治療
まずは疼痛が出る動作は中止していただきます。
運動を中止することで筋力が低下しないように筋力訓練を行うとともにジャンプした際、走っているときに膝が内側に移動していないかなどの動作解析を行い、筋力訓練などの運動療法を行います。
当院では拡散型圧力波を用いて疼痛改善を行っています。拡散型圧力波での治療に運動療法を併用することで良好な成績が報告されています。