腓骨筋腱脱臼SYMPTOMS

腓骨筋腱脱臼とはひこつきんけんだっきゅう

この疾患の主な症状

比較的まれな疾患ですが、外傷性腱脱臼の中では最も多い疾患です。
スキー、サッカーなどでの受傷が多く、足関節背屈位での足部内転矯正、足部が固定されての下腿外旋強制で受傷します。

原因と病態

新鮮な外傷では、外果部の疼痛、腫脹を認めることが多いです。ただし整復されると疼痛は治まり、歩行もできますので、外来に来られる方は習慣性脱臼となっている方が多いです。
スポーツ時に脱臼を起こすと疼痛や脱力感、不安定感でスポーツ継続が困難となることが多いです。ご自身で脱臼させることができる方もおられます。

診断

診断は、外果上に索状物を触診できる場合は容易に診断できますが、来院時には整復されていることが多いです。後方から(脱臼する方向に)腱を押しながら足関節を背屈させると脱臼不安感や疼痛を訴えるかどうかを確認します。
単純X線では新鮮例では外果に裂離骨折を認めることがあります。エコー、CT、MRIを用いて軟部組織のダメージを評価します。

予防と治療

新先例ではギプス固定を行いますが、ギプス内でも再脱臼するような方もおられ、そのような場合は手術をお勧めさせて頂いております。

引用元: 足の外科の要点と盲点<文光堂>「腓骨筋腱脱臼」
https://www.bunkodo.co.jp/index.html

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