足根骨癒合症SYMPTOMS

足根骨癒合症とはそくこんこつゆごうしょう

この疾患の主な症状

2つあるいはそれ以上の足根骨が先天的に癒合している状態のことを言います。主な症状は、癒合部の疼痛と可動域制限で、患者の活動性が上がる思春期以降に発症することが多いです。癒合する場所で距・踵骨癒合症、踵・舟状骨癒合症の頻度が高いです。

距・踵骨癒合症

10歳以降に多く、後足部全体の運動時痛や疲労感で発症することが多いです。典型的な症例では、脛骨内果後下方に癒合部に一致した骨性隆起を認めることがあります。骨性隆起に伴い足根管症候群を合併することがあり、足底部にしびれが発症します。

踵・舟状骨癒合症

10歳前後に多く、足根洞のやや前方に疼痛を認めます。活動量に沿って、疼痛が強くなり歩行困難となることもあります。

原因と病態

診断

距・踵骨癒合症

画像検査では単純X線像で後距踵関節の不明瞭化や踵骨載距突起の延長(C-signと呼ばれます)を認めます。CTで診断が確定します。

踵・舟状骨癒合症

画像検査は単純X線像で踵骨前方突起が舟状骨側に延長し、両骨間が不整に映ります。

予防と治療

距・踵骨癒合症

治療はまず保存的治療から始め、運動制限、鎮痛剤、足底板などによる除痛を図ります。
これらの治療に抵抗する症例は手術が必要となることがあります。

踵・舟状骨癒合症

治療はまず保存的治療から始め、運動制限、鎮痛剤、足底板などによる除痛を図ります。
これらの治療に抵抗する症例は手術が必要となることがあります。

引用元: MB orthop.32(1):75-83,2019「足根骨癒合症」
https://www.zenniti.com/f/b/show/b01/1090/zc01/1.html

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