外反母趾SYMPTOMS

外反母趾とはがいはんぼし

この疾患の主な症状

母趾がMTP関節で外反する変形です。

■1.第1中足骨骨頭が内側に突出し、靴で圧迫されて同部位に疼痛が出現します。発赤や腫脹を伴い、時に潰瘍を生じることがあります。
■2.母趾MTP関節内側底部に胼胝を伴い同部位で神経が圧迫され疼痛が出現します。
■3.母趾の踏み返しができなくなると、第2趾以下のMTP関節底側に胼胝を伴った中足痛を生じることが多いです。

原因と病態

病態には第1中足骨の内反、扁平足、開帳足、母趾の回旋など様々の変化が伴い、これらが
複雑に影響しあっている病態です。進行すると第2,3趾の変形や脱臼を伴います。

診断

荷重時の単純X線像で評価します。

予防と治療

一度崩れた軟部組織のバランスを元に戻すことは困難ですが、運動療法、足底板、靴の調整を行うことで、進行を遅らせることは可能です。ただし変形が進行した状態では、これらの治療では疼痛を改善することは困難なことが多いです。なるべく柔らかい足(変形を手で矯正するとキレイな足に戻る段階)で治療を始めることをお勧めします。運動療法が非常に大切な疾患です。これらの治療で抵抗する疼痛などがあれば、手術をお勧めさせて頂くこともあります。

引用元: MB Orthop.34(12):1-10.2021「外反母趾」
https://www.zenniti.com/f/b/show/b01/1365/zc01/1.html

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