骨粗鬆症外来OSTEOPOROSIS
骨粗鬆症の治療を通して骨折しにくい身体作り、健康寿命の延伸につなげていきます。
骨粗鬆症は、骨強度(骨密度と骨質)が下がることで骨折しやすくなる疾患です。
進行することで胸腰椎の圧迫骨折や大腿骨頸部骨折の発生率が上がります。定期的な骨密度検査、採血検査などを通してなるべく早期に介入することで健康寿命の延伸につなげることができるように薬物療法や運動療法を提供します。
骨塩定量検査
骨塩定量検査とは、骨に含まれるカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分の量を骨密度として測定する検査です。当院では2種類のX線を使用し骨と他の組織との吸収の差で骨密度を測定するDXA法(Dual-energy Xray Absorptiometry:デキサ法)を行っています。腰椎と大腿骨の状態を数値化して20台の人と比べて自分が何パーセントかという数値が分かります。
FRAX®Fracture Risk Assessment Tool
世界保健機構(WHO)の国際共同研究グループが作成したプログラムで、40歳以上を対象に、骨粗鬆症による骨折が向こう10年のうちに発生する確率を計算するものです。 ただし、ステロイド性の場合のステロイドの量や使用期間が考慮されていない点、転倒が危険因子に含まれていない点、骨折歴に場所が考慮されていない点など問題点もあり、骨折リスクが過大評価・過小評価される可能性があります。
採血検査
通常の採血では測定しない項目(PINP,TRACP-5b,ucOC,25(OH)Dなど)を測定することで体内の骨形成マーカー、骨吸収マーカー、電解質を評価することが可能です。 これにより治療方針を決定するとともに治療開始後に治療の効果を評価することも可能です。ただしビタミンDについては通常一生に1回しか測定ができません。
治療方法
■ 内服
骨吸収を抑制する内服、女性ホルモンを補充する内服です。VitD製剤でCa代謝を改善させます。
■ 注射
骨形成を促進させるPTH製剤は、一生に1年半~2年という制限があります。その他にも一生に1年間しか投与できない注射剤、制限はなく半年に1回施行する注射剤などがありますので、説明させていただき治療方針を決定しています。
症状のお悩み
現在痛みや違和感のある場所から
考えれる疾患をご紹介いたします。