投球障害肩SYMPTOMS

病名とおりで野球選手による肩関節障害を投球障害肩といわれています。小学生から社会人にまでみられます。野球にかぎらず、オーバーヘッドスポーツ（肩関節挙上位での動作を要するスポーツ）選手の投球時に疼痛も投球障害型に含まれるとかんがえます。リトルリーグショルダーも投球障害型の一つとなります。

原因としては、投球フォーム自体の異常や身体機能障害に起因する投球フォームの乱れ、さらにその状態におけるオーバーユース（使いすぎ）が考えられます。投球動作は、下肢・体幹で蓄えられた力を肩甲帯から上肢を介してボールに伝えがます、その伝達障害が原因となることが多いです。肩甲上腕関節への過負荷が原因です。基盤に下肢や体幹、肩甲胸郭機能の異常が存在することがあります。骨端線（成長軟骨）閉鎖前は上腕骨近位骨端線の離開、骨端線閉鎖後は関節唇や腱板などの軟部組織の破綻が起こります。

診察では、局所所見の観察が重要です。自発痛や圧痛を確認し、肩甲骨の左右差や筋肉の萎縮がないかと確認します。左右両側のX線（レントゲン）を撮影して左右差がないかを確認します。初期の段階ではX線（レントゲン）では分からないこともあり、疼痛が続く場合はMRIを施行します。