サルコペニアSYMPTOMS
サルコペニアとはさるこぺにあ
この疾患の主な症状
ギリシャ語のサルコ(sarco):筋肉
ぺニア:減少・消失を組み合わせた造語です。
日本語では加齢性筋減弱症と言われていて、転倒、骨折、身体機能低下などの健康障害の危険性が高まった進行性かつ全身性の骨格筋疾患と言われています。
原因と病態
診断
・筋肉量の低下(骨格筋量を測定する検査)に加えて
・筋力(握力)の低下もしくは身体能力の低下(歩行速度、椅子立ち上がりテストなど)
があるかどうかでサルコペニアか重症サルコペニアかを判断します。
また
下腿周囲径(指輪っかテスト:指で作った輪っかよりも下腿が小さいと陽性)や
握力、歩行、椅子からの立ち上がり、階段昇段、転倒の回数などでもサルコペニアの
可能性を疑い、介入を始めることが大切です。
当院では、採血、DXA法による腰椎と大腿骨の骨密度評価、InBodyを用いた身体組成、握力計での握力を評価することができます。
予防と治療
まず原因疾患の有無を評価することが大切です。
ロコモ同様、栄養(エネルギー、タンパク質)と運動(有酸素運動、レジスタンス運動)を普段から取り入れることで進行を予防することができます。治療の前には、活動量の低下によるものなのか、栄養不足によるものなのか、内科疾患によるものなのかを評価し、基礎疾患がある方は基礎疾患の治療と同時進行で行っていきます。
またサルコペニアを疑った患者さんから抑うつ、低栄養、心不全、慢性閉塞肺疾患、糖尿病、慢性腎臓病などが発見されることもありますので、総合病院への受診をお勧めさせて頂くこともあります。