フレイルSYMPTOMS
フレイルとはふれいる
この疾患の主な症状
加齢に伴う脆弱な状態を英語でFrailtyと表現され、日本老年医学会が2014年にFrailtyを「フレイル」と表すことを提唱しました。
フレイルとは、加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能など)が低下し、生活機能が障害され心身の脆弱性が出現した状態のことで、大切なことは適切な介入・支援により生活機能の維持向上が可能な状態像と定義されています。サルコペニアとの違いは、可逆性があるという点が重要と考えます。
フレイルの中には、
・身体的要素:骨粗鬆症、サルコペニア
・精神的要素:認知機能障害、抑うつ
・社会的要素:独居、経済的困難
といった要素があると言われています。
原因と病態
診断
体重減少(6か月で2-3Kg以上の体重減少)、主観的活力低下(疲労感)、握力低下(ペットボトルが開けられない時点で陽性)、歩行速度の低下、活動度の低下などを評価して診断します。
当院では、採血、DXA法による腰椎と大腿骨の骨密度評価、InBodyを用いた身体組成、握力計での握力を評価することができます。
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予防と治療
上記に記述していますが、早期に介入することで改善が見込まれます。ただし逆に放置していると要介護状態、自立性喪失、転倒、骨折、施設入所、認知症のリスクが上がります。最近の医療の問題点ともなっているポリファーマシー(多剤服用)もフレイルの原因の一つと言われています。当院での治療が可能な要素としては、身体的要素(ロコモに準ずる)が多いかもしれませんが、介護保険申請などのお手伝いなどもさせて頂きますので、いつでもお声かけください。