Vol.1 夜中に足がつる(こむら返り)の原因と予防法
~水分不足だけが原因ではありません~
「夜中に突然、足がつって飛び起きた…」
そんな経験はありませんか?
ふくらはぎが強くけいれんし、しばらく痛みが続く「こむら返り」は、多くの方が経験する症状です。
「水分不足だから仕方ない」と思われがちですが、実はそれだけが原因ではありません。
今回は、夜中に足がつる原因と予防法についてご紹介します。
夜中に足がつる(こむら返り)とは?
こむら返りとは、筋肉が自分の意思とは関係なく急激に収縮してしまう状態です。
特にふくらはぎ(腓腹筋)に起こることが多く、
- 夜中や明け方
- 運動後
- 長時間歩いた日
- 寒い季節
などに起こりやすくなります。
通常は数分で治まりますが、翌日まで筋肉痛のような痛みが残ることもあります。
水分不足だけではありません
よく「水を飲めば治る」と言われますが、それだけでは説明できないことも多くあります。
考えられる原因として
加齢
年齢とともに筋肉や腱の柔軟性が低下し、足がつりやすくなります。
筋肉の疲労
長時間の歩行や運動、立ち仕事などで筋肉が疲れると起こりやすくなります。
ミネラルバランスの変化
発汗や脱水によって電解質のバランスが乱れると、筋肉が興奮しやすくなります。
ビタミンD不足
近年では、ビタミンD不足が筋力低下や筋肉のけいれんに関係していることも分かってきています。
足首が硬い
足関節の柔軟性が低い方では、ふくらはぎへの負担が増え、こむら返りが起こりやすくなることがあります。
お薬の影響
利尿薬や一部のお薬が関係する場合もあります。
予防のポイント
毎日のちょっとした習慣で予防できることがあります。
✓ 水分をこまめに摂る
✓ 適度な塩分・ミネラルを補給する
✓ 就寝前にふくらはぎを軽くストレッチする
✓ 足首の柔軟性を保つ
✓ ウォーキングなどで筋力を維持する
✓ ビタミンDやたんぱく質を十分に摂る
当院では、単に「足がつった」という症状だけではなく、身体の動きや筋力、足関節の柔軟性なども評価し、再発しにくい身体づくりを目指しています。
こんな場合は受診をおすすめします
次のような場合には、病気が隠れていることもあります。
- 毎日のように足がつる
- 片足だけに繰り返し起こる
- 日中も頻繁につる
- 足のしびれや筋力低下を伴う
- 強い痛みや腫れが続く
神経や血管の病気、腰の病気などが原因となっていることもあるため、早めの受診をおすすめします。
「酸っぱいものを飲むと治る」は本当?
スポーツの現場では、ピクルスジュースなど酸味のある飲み物が注目されています。
最近の研究では、酸味などの強い刺激が口やのどの神経を介して筋肉の過剰な収縮を抑える可能性があると考えられています。
ただし、予防効果があるわけではなく、根本的な治療にはなりません。
まずは、足がつりにくい身体づくりが大切です。
まとめ
夜中に足がつる原因は、水分不足だけではありません。
筋力や柔軟性の低下、足首の硬さ、ビタミンD不足など、さまざまな要因が関係しています。
「たまにつるだけだから」と放置せず、原因を知り、日頃から予防することで症状は改善できることがあります。
整形外科たけなかクリニックでは、症状だけを見るのではなく、「なぜ足がつるのか」を一緒に考え、再発しにくい身体づくりをサポートしています。