🩺歩くと足がしびれる…
それ、本当に腰が原因ですか?

~たけなかクリニック受診ガイド Vol.5~
「歩くと足がしびれる」
「少し休むとまた歩ける」
「お尻から足にかけて痛みやしびれがある」
このような症状があると、「坐骨神経痛ですね」と言われることがあります。
しかし、坐骨神経痛は病名ではなく、症状を表す言葉です。
原因は腰だけとは限りません。
今回は、歩くと足がしびれる代表的な原因についてご紹介します。
① 腰部脊柱管狭窄症
歩くと足がしびれたり痛くなったりする原因として、最も多い病気の一つです。
このような症状はありませんか?
✅ 歩くと症状が悪化する
✅ 少し休むとまた歩ける
✅ 前かがみになると楽になる
このような症状を**「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」**と呼びます。
② 梨状筋症候群
坐骨神経は、お尻の奥にある梨状筋の近くを通っています。
この筋肉が硬くなったり緊張したりすると、坐骨神経が刺激され、
- お尻の痛み
- 足のしびれ
- 長時間座ると症状が悪化する
といった症状が現れることがあります。
当院では
梨状筋症候群は、画像検査だけで診断できる病気ではありません。
圧痛の部位や、FAIRテストなどの誘発テスト、腰椎や股関節の診察を組み合わせ、他の病気を除外しながら総合的に診断します。
③ 血管の病気
歩くと足がしびれたり痛くなったりする症状は、血流不足でも起こることがあります。
特に、
- 喫煙歴がある
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
がある方では注意が必要です。
また、若い喫煙者では**バージャー病(閉塞性血栓血管炎)**などの病気が隠れていることもあります。
当院では
血流が原因と考えられる場合には、
**ABI(足関節上腕血圧比)**を測定し、足の血流を評価します。
必要に応じて、血管外科などの専門医療機関へご紹介しています。
当院で大切にしていること
当院では、
「足のしびれ=腰が原因」
と決めつけることはありません。
症状が現れる状況や身体所見を丁寧に確認し、
- 神経学的診察
- 誘発テスト
- レントゲン検査
- ABI検査(必要時)
- MRI(必要時・連携医療機関)
などを組み合わせながら、しびれの原因をできるだけ明らかにしたうえで、一人ひとりに合った治療をご提案しています。
最後に
歩くと足がしびれる原因は、腰だけではありません。
腰の病気だけでなく、
- お尻の筋肉(梨状筋症候群)
- 血流の異常
などが関係していることもあります。
原因が違えば、治療方法も変わります。
当院では、「腰だから」「年齢だから」と決めつけず、一人ひとりの身体全体を評価し、しびれの原因を見極めたうえで治療を行っています。
「足のしびれ=腰」と決めつけず、原因を見極めることが、適切な治療への第一歩です。
歩くと足のしびれや痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。