🩺たけなかクリニック受診ガイド Vol.3
「膝がポキポキ鳴る…治療は必要?」
「歩くとポキポキ鳴る」
「しゃがむとゴリゴリする」
「膝が鳴るけど、痛みはないから様子を見ている」
このようなご相談は、当院でもよくあります。
実は、膝が鳴る=病気とは限りません。
一方で、痛みや引っかかりなどを伴う場合には、治療が必要な病気が隠れていることもあります。
大切なのは、「音が鳴ること」ではなく、「なぜ鳴るのか」を見極めることです。
膝が鳴る原因は一つではありません
膝の音には、さまざまな原因があります。
① 関節内の気泡(キャビテーション)
関節液の中で小さな気泡が生じることで、「ポキッ」という音が鳴ることがあります。
指の関節を鳴らしたときと同じような現象で、痛みや腫れがなければ心配のないことがほとんどです。
② 腱や靱帯が動く音
膝を曲げ伸ばしする際に、腱や靱帯が骨の上を滑ることで音が鳴ることがあります。
特定の角度で毎回同じように鳴ることがありますが、痛みがなければ経過観察で問題ない場合が多いとされています。
③ タナ障害(滑膜ヒダ障害)
膝の中には「タナ(滑膜ヒダ)」という組織があります。
このタナが炎症を起こしたり、骨に擦れたりすると、「コリッ」「パチッ」という音や引っかかり感、膝前面の痛みが現れることがあります。
スポーツをされる方や若い世代にもみられる病気です。
④ 半月板損傷
半月板が傷つくと、「クリック音」や「引っかかる感じ」が生じることがあります。
痛みや膝が完全に伸びない・曲がらないなどの症状を伴う場合は、詳しい検査が必要になることがあります。
⑤ 軟骨の変化・変形性膝関節症
加齢や長年の負担により軟骨がすり減ると、「ゴリゴリ」「ジャリジャリ」とした音が聞こえることがあります。
音だけでなく、歩行時の痛みや腫れ、動かしにくさを伴う場合には治療を検討します。
「音だけ」で原因を診断することはできません
実は、膝の音だけで原因を特定することは難しいとされています。
健康な方でも膝が鳴ることは珍しくありませんし、逆に病気があっても音が出ない場合もあります。
そのため当院では、
- 音が鳴る場所
- 音が鳴るタイミング
- 痛みや腫れの有無
- 引っかかる感じがあるか
- 日常生活やスポーツへの影響
などを総合的に評価し、原因を判断しています。
このような症状がある場合はご相談ください
次のような症状がある場合は、一度整形外科の受診をおすすめします。
✅ 音と一緒に痛みがある
✅ 膝が腫れている
✅ 曲げ伸ばしで引っかかる
✅ 膝が伸びない・曲がらない
✅ 膝が抜けるような不安定感がある
このような症状は、半月板損傷やタナ障害、軟骨の障害などが隠れている可能性があります。
当院では「原因」を見極めることを大切にしています
当院では、膝の音そのものを治療するのではなく、**「なぜ音が鳴っているのか」**を丁寧に評価することを大切にしています。
診察やレントゲン検査に加え、必要に応じて超音波検査やMRIなどの精密検査を行い、症状の原因を詳しく調べます。
また、動作評価や理学療法士によるリハビリテーションを通して、膝に負担のかかる動きや筋力・柔軟性なども確認し、一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
症状によっては、より専門的な検査や治療が必要となることもあります。その際は、適切な専門医療機関へのご紹介も行っています。
「この音は大丈夫かな?」
「受診した方がいいのかな?」
そんな不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
膝がポキポキ鳴るからといって、必ずしも病気とは限りません。
しかし、
- 音に痛みが伴う
- 引っかかる感じがある
- 腫れや動かしにくさがある
このような症状がある場合は、治療が必要な病気が隠れていることもあります。
当院では、音だけにとらわれるのではなく、その原因を丁寧に評価し、痛みの出にくい身体づくりまでサポートしています。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。