夜、肩が痛い=「五十肩」とは限りません
「夜、肩が痛くて目が覚める」
「痛い方を下にして寝られない」
「腕を上げると痛い」
このような症状があると、**「五十肩かな?」**と思われる方も多いと思います。
ただし、夜に肩が痛い=五十肩とは限りません。
肩の痛みには、五十肩のほかに、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、首からの神経症状など、いくつかの原因があります。

五十肩
五十肩では、痛みだけでなく、肩そのものが硬くなることが特徴です。
- 腕が上がりにくい
- 背中に手が回しにくい
- 服の着替えや髪を洗う動作がつらい
といった症状がみられます。
夜間痛が出ることもありますが、患者さん向けには**「肩の硬さ・動かしにくさ」**が一つの目安になります。
腱板断裂・腱板障害
肩には、腕を上げたり関節を安定させたりする「腱板」という組織があります。
この部分が傷つくと、
- 腕を上げると痛い
- 力が入りにくい
- 物を持ち上げにくい
- 夜に肩が痛み、目が覚める
といった症状が出ることがあります。
夜間痛は、腱板断裂や腱板障害でもよくみられる症状の一つです。
石灰沈着性腱板炎
「突然、肩が激しく痛くなった」という場合には、石灰沈着性腱板炎も考えます。
肩の腱にカルシウム成分がたまり、強い炎症を起こす病気です。
夜も眠れないほど痛むことがあります。
首が原因のことも
首から出る神経が刺激されることで、肩や腕に痛みが出ることもあります。
- 腕や手にしびれがある
- 首を動かすと症状が変わる
- 肩から腕まで痛む
といった場合には、肩だけでなく首も確認します。
簡単セルフチェック
無理のない範囲で、
- 腕は左右同じくらい上がる?
- 背中に手を回せる?
- 力が入りにくくない?
- 腕や手にしびれはない?
- 夜はどんな姿勢で痛む?
を確認してみてください。
症状を整理しておくと、診察の手がかりになります。
こんな場合は一度ご相談ください
- 夜中に肩の痛みで目が覚める
- 肩が徐々に動かしにくくなっている
- 腕に力が入りにくい
- 痛みが1〜2週間以上続いている
- 腕や手にしびれがある
転倒後に腕をほとんど上げられない、突然強い痛みが出た、肩が赤く腫れて発熱している場合には、早めの受診をおすすめします。
当院では「五十肩」と決めつけずに評価します
整形外科たけなかクリニックでは、痛みの出方、肩の動き、筋力、しびれの有無などを確認します。
必要に応じて、
- レントゲン検査
- 超音波(エコー)検査
- 必要に応じたMRI検査のご紹介
などを行います。
また、リハビリでは肩だけでなく、肩甲骨や背中の動きなども確認し、その方に合った運動を考えます。
夜間痛だけで病名は決まりません
一つの目安として、
五十肩では「肩の硬さ・動かしにくさ」
腱板断裂では「痛み・力の入りにくさ・夜間痛」
が目立つことがあります。
ただし、実際には症状が重なることも多いため、診察や画像検査を合わせて判断することが大切です。
「五十肩だから仕方ないかな」と我慢せず、気になる肩の痛みが続く場合は、お気軽にご相談ください。